私たちは祖父の代からの仏具の卸売をしている会社です。
高岡仏具の問屋はただ製品を仕入れて発送するのではなく、
鋳造された仕上がっていない品物（生地と呼びます）を、
まずは、仕上げ・彫金の職人さんのところに持ち込み、
次は研磨職人さん、それから着色の職人さんへと
まるでプロデューサーのようにそれぞれの品物にとって最適のルートで仕上げ、
お客様の求める製品をご用意しています。
※ 仏具は仏壇屋さんへの納品のみで一般販売はしておりません。
すでにお使いの仏具を磨き直したり修理したり、先祖代々の仏具を末永くお使いいただくお手伝いもしています。
せっかく預けていただいたお道具をより美しい状態でお返ししたいと、納得ゆくまでとことん向き合います。
使ってくださる方の日常が以前よりもう一匙、豊かになっていたら、こんなに嬉しいことはありません。
小さな喜びの一歩一歩が会社の歩みと重なってゆきます。
これまでの経験に基づく技術と、品物に合わせて臨機応変な手法で対応する柔軟さが強みです。
近年はこれらの技術を生かして、仏具の他に生活に彩を添える日用品もオリジナルで企画・制作・販売しています。
すべて分解・洗浄・再金メッキした後、元のビーズと近いものを用意して、ステンレス線を使ってひとつひとつ手作業でつなぎ直します。
水を入れて使う花立は口の部分が傷みやすいので、丁寧にろくろで均します。このひと手間で仕上がりの美しさが違います。
水漏れする花立は底板を貼り換えします。手をかければ新品同様に蘇るところも金属の魅力です。
お預かりした仏具を、まだまだ永く気持ちよく使っていただけるよう、丁寧で誠実な仕事を心がけています。見えないところまで磨きます。
お客様の喜ぶ顔を想像しながら、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。きれいに仕上がると私たちも思わず嬉しくなります。
3Dプリンターを活用して新商品の試作をしたり、時には古い仏具の不足部品の鋳造原型をつくることも。時短・費用節減に役立っています。